2013年12月

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とよとみ珈琲さん2階ギャラリーで開催中の手しごとの旅2013冬〜冬の贈りもの展〜
後2日となりました。


いつも自分の部屋で、もくもくとものつくりをします。
頭のなかはいろんな思いでいっぱいになる。
あ、この色合い、夕焼けいろー。
あ、この色合い、あの日の海の中のいろ。
あ、この香り、森の中みたい。
ああ、たまらなく大好きなこの植物、石けんにしたいので、おすそわけしてくださいー。ありがとう、自然ー。
ああ、この甘い香りのみつろう!みんなにも香ってみてもらいたいなー。
ああ、なんていうん今の気分、この気持ちをキャンドルで表現したらどんななるかなー。
なんて。

その、色いろいろ、香りいろいろ、思いいろいろ。


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そんな作品たちと、美味しい珈琲と、やって来てくれる素敵な人たちと、ともにすごす時間が好きです。

ありがたいことです。

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そんな時間も後2日。


年末の忙しい時期ですが、ほっとひと息おやすみしにぜひいらしてくださいね。

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本文と ねこは まったく関係がないのだけど。笑



10月に、2年半こころとからだと生活と、全てをささげてきた、
ささげてきた というと、おおげさなのだけれど…
保養、避難の方の受け入れをするという、わたしの行いが、一旦終わった。

このことを、生活の真ん中にしていた日々、
この日々のことを、ことばにすることなど、とてもとても出来ない。

ものすごい、たくさんの嬉しい出会いと
ものすごい、たくさんの傷つくこと
ものすごい、たくさんのあたらしい発見
ものすごい、たくさんのしあわせ
ものすごい、たくさんの愛
ものすごい、たくさんのうまくいかないこと
ものすごい、たくさんの奢り
ものすごい、たくさんの苛立ち
ものすごい、たくさんの反省
ものすごい、たくさんの笑顔
ものすごい、たくさんの、たくさんのおもい。

けど、最後に残ったのは 悲しみだった。

この2年半、たくさんの悲しみを、
こころの中に蓄積してきたように思う。

もめごとのタネは、
自分の中にある。
だから、もめごとがおこるのは、
自分のこころのありかたのせい。

そう思っていても、
悲しいことは悲しい。

悲しい、わかれを、
本当にたくさん経験して、
家族よりも大事に思っていた家族にさえも、思いが伝わらず、
いったん、全てを終了した。


終了したら、
いままでの、自分の、
あまりにも、
こころをうしなっていた様が、
まじまじと見えてきて、
2年半ぶんの、
こころの澱が、浮かび上がる。


あとに残ったのは、かなしみ。
ほんとうに、かなしみのかたまりが、こころの中にのこってしまった。

それは、わたしが、それだけの人だったのだろうから。


そして、気づくと、
どれだけたくさんの人を巻き込んで、
どれだけたくさんの人の助けを得てきたか。
それなのに、わたしは、どんだけ周りが見えなかったことか。

ありがとう。
いまさらだけれど。

本当に、なんとも未熟なわたしの、
いきおいではじめた行動が、
たくさんの人のこころにとどき、
たくさんの協力を得てきた、
そして、たくさんの思いを寄せてもらいながら、
そして、預かったハハコにも、
ちゃんとこころをこめれなくなっていたり、
なんとも、わたしの、傲慢だったことか。


ひとことでいえば、
一生懸命すぎて、
忙しすぎて、
ココロヲウシナッテイタ。


だけれど、
後悔と、反省と、
今思えばだけれど。


だけれど、無駄だったなんて、ことはなく、
この2年半の日々は、
神様と、わたしのまっすぐなこころ、
からのギフトだったのだと思う。

学んだことが、与えられたことが多すぎて、
消化するにはしばらくかかる。


それでも、
支えてくれる仲間がいること。
ただ、ひたすら感謝しようとおもう。

そんな、秋だったのです。

ありがとうと、ごめんなさいと、
ありがとうと、ごめんなさい。






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明日から、
手しごとの旅

いろんな気持ちが渦巻いていたのと、
しごとをはじめたのとが重なって、
今回の旅の準備が進まないでいた。

だけれど、つくりはじめると、
やはりつくることのしあわせを感じる。

冬には冬のきもち。
冬には冬のいろあい。


手しごとの旅は明日から、

12月19日(木)から 28日(土)まで
とよとみ珈琲さん2階ギャラリー
10時から19時くらいまでいる予定
ですが、いないこともございます。

わたしは会期中
24日と26日はおやすみ。
亜美屋さんは20日と21日がおやすみです。
25日はとよとみ珈琲さんの定休日でおやすみです。

準備が遅くなったキャンドルは、
会期中も、もくもくと作ろうと思っているので、増えたり減ったりすると思いますが、
どれも2度と作れないひとつだけ。
だれかの いま の気持ちにぴったりくる、いろあいのものが作れたらよいなと思っています。


明日からの旅、
またたくさんの出会いがありますように。



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長いけれど…

久しぶりに、石けんの話し。

ネガティブなような、でも、わたしの中ではだいぶ腑に落ちてきたこと。

実はこの3週間、わたしは石けんを使っていない。
石けん屋さんなのに…。
もちろん、作ってもいない。


ある講演会で、手づくり石けんがいかに良くないものかを話していて、

なんだか、石けんを使うことが悲しくなってしまったので、使えなくなった。

わたしが、こころをこめて作った石けんは、環境破壊の一端をになっているのかと思うと、悲しくて、がっかりで、
わかっていたことなのに…。

それをわたしがいかに石けんを良いものと思っているか、それを知っている友人たちの前で全面的に否定されたことに、なんだかいたたまれなく、もうなんだか、今はもう、石けんを見たくなくなってしまったのだ。


展示会前に、そんな話し。笑


そもそも、石けんは必要ない。
動物は石けんを使わない。
人間くらいなもんだ。
わたしがそのことを教えてもらったのも、石けんを作り始めてからなんだけれど、それは本当だと思う。
石けんを販売しながらも、時々お客様に言ってしまう。
食べ物が良くて、環境がよければ、石けんは必要ないんですよね。と。
そう、身体がべたべたしたり、匂いが強くなったりするのは、肉食過多だったり、添加物がおおかったりすると、身体からでる毒素が強くなり、分泌物も強くなり、皮脂や体臭も強くなる。
後は、排気ガスや、黄砂、ほこり、最近で言えば、PM2.5だとかの環境により身に付く毒素。
そういうのは、石けんを使うとすっきり落ちる気がする。
根本的解決策ではないが…。


だけど、食べ物さえよくて、ある程度環境の良い場所で住んでいたら、石けんなど、必要ないのだ。
動物は石けんをつかわない。


そうはいっても、わたしは手づくり石けんが好きだから使ってきたし、作ってきた。
7年前に、シャンプー・リンス、ボディーソープなど、ケミカルな洗剤から手づくり石けん一個に生活が変わったときの感動を忘れられない。
なんてシンプルで、なんてここちよい。
販売されてる石けんと全く違う使いごこち。
そして、それは自分で作れるということ。
大好きな野草を満月の日に摘んで、干して、オリーブオイルにつける。
どのオイルを組み合わせたらどんな質感の石けんになるのか。
どのオイルだと、どんな人の肌によいのか、さっぱり?しっとり?柔らかい?
どんな粉をいれると、また効果的なのか?
どの植物だと、どんな香りになるか、泡立ちがどれだけ柔らかくなるか。
洗い上がった後の、心地よさはどうか。
作りながらわかっていった石けんの世界。

ここのところは、香りもつける。
お風呂場で、香りがあることの幸せを、わたしが感じるようになったから。
わたしの好きな、クラリセージ、ラベンダー、マージョラム。
ハッピーな香りの、マンダリン。
甘い香りのベンゾイン。
すっきりとしたいので、ティートリーや、ユーカリ。
学んできたアロマの香り、いろんな香りに組み合わすのがまた楽しい。

そうやって、石けんを作る。



だけれど、その石けん作りに負の要素があることも知っている。
石けんに使う、パーム油はマレーシアの森を破壊する。
プランテーション化された森の、オラウータンたちが行き場を無くし、絶滅の危機にさらされている。
言い訳をすれば、パーム油のほとんどはファーストフードや、スナック菓子の揚げ油に大半が使われ、後はそれこそ合成洗剤や、市販石鹸に使われる。
わたしが使うものなど一年で一斗缶一個。
18リットル。
だけれど、少ないから使っていいというわけではないのだと思う。

そして、石けんを使うと生まれる石けんカス。
そのまま川に流すと魚やバクテリアのエサになるけれど、下水を通すと水に戻るまでたくさんのエネルギーをつかう。


そういう、もやもやが、つねにこころの奥にある。
少しの罪悪感をこころの奥に抱えながら、石けんをつくる。
環境を思い、だけど、誰かの肌に優しいようにと手づくり石けんを作る。
そんな石けん作家さんの共通認識であり、共通のこころの奥の罪悪感。
石けんの、メリットとデメリット。


わかっているから言わないで欲しいとおもってること。
それをたくさんの人の前で言われたことが悲しくていたたまれなくなったのだ。
講師の先生の言うことは正しい。
しかも、石けんで髪を洗うと、臭くなり、油の膜がはるという。
それは、美容師の先生にしかわからないこと。


そうして、石けんを使わないことを試してみた。
石けんは使わないが、毎日お湯にゆっくり浸かって、髪をお湯でゆっくり洗い流す。

この3週間。
全然問題なく、むしろ、うんと調子がよい。
石けんシャンプーでは2日に頭を洗わないと起こっていたかゆみやフケは全くなくなり、まとまりがよい。
石けんは洗浄力が強いと言っていた講師の先生のいうことがよくわかる。

身体も然り、かゆかゆが全くおこらなくなり、しっとり。
不潔という感ではなく。

だったらやっぱり石けんはいらないんじゃないかな。
という、思いにいたる。


石けんに使うアムラ、シカカイをシャンプーとして使う。
週に2〜3回で十分。
時々ヘナを使うことにしたり。
身体はクチャ。2〜3日に一回。
顔はハーブと柔らかい泥を使ったアーユルヴェーダのもの。
それを使うと、石けんでなくてもいいんだと思う。

『水に油を流す必要はないんだ。』

石けんは、いらないんだな。
わたしの暮らしから石けんがなくなってしまった。
そのことを思う気持ちは、なんとも表現しようがない。

なんだか、悲しい気持ちなんだ。

生活の価値観が根底から変わる時にともなる痛みのような。


石けんを作る。
人様に販売するためにたくさん作る。
それは、無駄も多いこと。
そのことをじっくり考え、感じた時間でした。
ありがたいことです。
作るか、やめるか。


でも、わたしはやっぱり石けんが好きで、その植物のもつ性質でうまれる石けんをつかう、その時間が好きだ。
香りを選ぶのも好きで、シアバターをたくさんいれた石けんのあの優しい肌ざわりも好きだ。

だから、やめないことにしようとおもう。
石けんを使いたい人もいるんだもん。きっと。
たまにはわたしも使いたいんだもん。

でも、少し、限定して、毎月石けんを作る日を決めて、今持っている型で作れる毎月、15個。
あと、丸い型でオリーブオリーブだけの石けんを一本。
オリーブオイルだけの石けんの、泡立ちがないものの気持ちよい使い心地。
毎月、少しずつ作ろうと思う。
大切に大切に、無駄のないように。
嗜好品として、今までより大事に大事に作ろうと思う。


というわけで、使わなくなった石けんの型を販売します。
気になる方は、手しごとの旅、展示会にいらして下さいませ。




このことで、パラフィンでつくるキャンドルについても考えて、考えて、
もう、なにもしないこと生み出さないことが優しいのではないかと思いながら、
でも、心地よい暮らしについて考える。


自分の生活をコンパクトに、シンプルに、今、そうなっていく時期なんだなと思う。
それでも、好きなものはのこる。


生きるごとに深く考え、残るシンプルを愛していこうと思う。
ここのとこ そう 思うのです。
















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手しごとの旅 vol.9
冬のおくりもの展

手しごとの旅ももう9回目。
今回は、はじめての旅とおなじ、
亜美屋あきちゃんと、ふたり旅
亜美屋さん

昨年の手しごとの旅はインドにいて参加出来なかったので久しぶりの旅。
とよとみ珈琲さんで、のんびり過ごしたいと思います。


冬なので、冬の楽しみ。
あまくて優しい蜜蝋のろうそくもいろいろ持っていこうと思います。
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手しごとの旅 vol.9 
冬のおくりもの展 
花水月×亜美屋

12月19日(木)~28日(土) 
(25日(水)は休み) 
10:00~19:00(最終日18:00)

とよとみ珈琲2Fギャラリー
徳島市末広町2丁目42


旅のはじまりまでもうすこし。
もうすこし、準備を楽しもうと思います。






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